サガミオリジナルが仲間内で盛り上がっているなかで、貴重なご意見をたくさん承りました。
どれも非常に意味深く、ご指摘においては、素直に反省し、受け入れなくてはいけないものも多くありました。
ご迷惑をおかけしたことをお詫びします。
オフロードバイクに乗ることの楽しさから、ついそういったことにばかり話題を集中させたことで、多くの人々が利用するエリアにおける配慮が足りなかったことが一番の問題だったと思います。
また、なによりもこのブログ自体が、私の認識以上に多くの人の目に触れているのだということも、理解が足りませんでした。ネット上で公開されているということの重みをもっと考えていく必要があったと思ってます。
相模川河川敷を利用する際には、多くの先輩方に頂いたアドバイスを参考にしながら、自分たちのルールは作っていたと思うのですが、こういうことを機会に、自らの襟を正す意味で、改めて多くの人のご意見を聞きながら、自分たちのルールを自主ガイドラインとして明文化し、纏めてみようと思いました。
相模川河川敷(通称猿ヶ島地域)は、ANSというネットワークが、この環境の利用について様々な取り組みをしています。これは、オフロードバイクに限らず、いろいろなレジャーを目的にした利用者の相互理解を深め、このエリアをいつまでも有効に利用できるようにしようという取り組みです。
練習当日もちょうどANSの活動日だったようで、それにあわせてトライアラーの方々の清掃を兼ねたイベント「クリーンナップトライアル」も行われていました。多分ANSの方だと思うのですが、活動内容を書いたビラを、その日フィールドにいた人々に配りながら河川敷の現状を説明していました。私も短い時間でしたがお話しさせていただきましたが、彼らの理念や、ボランティアでのこういった活動には本当に頭が下がります。そして練習のあとに必ずゴミ拾いを実施することもお約束しました。もちろんだからといって、ゴミ拾いすれば、何をしてもいいというわけではないことは承知してます。
また重要なのはゴミ拾いばかりでなく、このエリアがこれからも多くの人々に、末永く楽しめるフィールドとして維持、保全されていくことなのです。
「ダースペ相模川河川敷利用ガイドライン」の骨子は、まずこのANSの理念に基づくものであるべきだと思い、早速その旨を伝え、意見の交換をさせていただきました。
そして、ほぼ同じようなフィールドを利用している方でもあり、こういった問題に早くから積極的に取り組まれているクリーンナップトライアルの開催者でもある自然山通信の西巻さんにも、非常に貴重なたくさんのご意見を承ることができました。さらに、行政の窓口として、相模川総合整備事務の方からもお話を伺いました。
様々なお話を伺っていく中で、私達の今ままでの考え方では至らぬ点も多く見つかり、反省しなくてはならないこともはっきりしてきました。その上で、今後の猿ヶ島地域の利用の方向というのも、少しずつ見えてきました。
また、四角四面な法律にも目を通してみたりすることで、意外な答えも見つかりました。
様々なご指摘の中に、「グレーゾーン」という言葉が多く使われていましたが、意外にも法律や行政の一般論の中では、この河川敷をオフロードバイクで走行する、という一点に絞れば、思いの外明解であるといえるのです。しかし、実際にはオフロードバイクが走行することで、そこに起こる様々な事象が、事を複雑にし、はっきりしない状況を作り出してしまうのです。
オートバイが走り出せば、必ず環境が破壊されます。それがオフロードバイクであれば、自然の懐に直接侵入していくことで、多くのダメージを与えてしまう可能性は非常に高いものです。この自己矛盾は、どうにも解決の糸口が見つかりません。そのことが原因で、心あるオフロードライダーであればあるほど、時には自らの行動を曖昧にしたり、ネット上の発言で隠語や伏せ字を使って語るという状況になっていきます。私もまた、そういったライダーの末席に位置するひとりとして、今後も自己矛盾の呪縛から逃れられない限り、そういった曖昧さの中に身を置かなくてはならないと思っています。
でも、相模川・猿ヶ島地域に関しては、すこしだけ違う考えもあります。
ここは古くからオフロードバイクのフィールドとして賑わっている場所です。このような場所においても、オフロードバイクの存在は卑しまれ、排除されなければならないのか。できることならば、正々堂々とオフロードライディングを楽しめる場所であってほしい、そんな気持ちがありました。
河川法においては、河川は(河川敷も含まれる)市民の自由な利用が認められるものだということ。その上で、公共、公益性をもって利用し、排他的、独占的な使用を禁止するということです。現在の管轄行政の「一般論」としての考えはこうなります。故に、オフロードバイクだけを排除する理由がない。
排他的、独占的な使用というのは、恒常的に場所を占有してほかの利用者が利用できない状況が当てはまります。オフロードバイクが走行し、走り去るということにおいては、特に大きな問題はありません。
しかし、これらの事実ふまえた上で、さらにオフロードバイクの矛盾さえも抱えながら、今後の利用をどう考えていくべきなのか。おそらくその答えはそれぞれの参加者のモラルにかかっていると思います。しかし一個人でそういった行動を突き詰めていくことは、なかなか難しいものです。そこでANSのような多くの利用者同士が連絡を取り合い、情報交換して、それぞれの立場から、お互いをどう理解し合うことができるのかという取り組みが、今、猿ヶ島地域の今後を考える、一番有効な行動なのではないかと思うのです。
ANSの方からご意見を承る中で、以下の活動を案内されました。
■一斉清掃活動について(予定)
実施日 1月29日(日) 10時〜12時(受付9時〜)
集 合 河川敷入口付近の釣り場対岸
普段の清掃活動では回収できない大きなものを集めます。
集めたゴミは、河川敷入口付近に集約し、後日行政に回収していただきます。
もちろん私も含め、ダースペ有志も参加します。
また、午後は自主ガイドラインに沿って、練習走行。
今回のことから、結果的には実に多くの事を学ぶことができました。
また、新たな親交を得ることができたり、様々な意見交換ができたことで大変大きな収穫でした。
改めてご意見を賜った方々に感謝申し上げます。
ダースペ 相模川河川敷(猿ヶ島地域)利用ガイドライン