オートバイ少女

少女なんて出てきません。(ごめんなさい)
鈴木翁二の漫画のタイトルを拝借です。
暑い夏の日、陽炎に消えるオートバイのシルエットは、ハイパーでもスーパーでも何でもなくて、ただ遠いあの日の記憶なのです。
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暑い、熱い日曜日


日曜日はACTS第2戦。
むっとする河川敷、草いきれ、そして2stオイルの焼ける臭い。
ピカピカに仕上げられたヴィンテージマシン、いくつもの勝負が染みこんだ名馬。この日のために、それぞれの思いで作り込まれた旧車オフロードバイク達が、熱い戦いを繰り広げました。

写真はサンダークラス pre74(4st.排気量無制限・1974以前クラス)のスタートシーン
激しく追走するとらきちさん(315)とJoh(801)さん。
朝7時、草むらの中にチームテントを張り準備。空はどんより曇って今にも降りそう。
入間川沿いのモトクロスヴィレッジは、湿度が高く、ものすごく蒸し暑い。じっとしているだけで汗が出てきます。次々にやってくるトランポから下ろされるヴィンテージなオフロードバイク達。あっという間にパドックエリアがいっぱいになる盛り上がり。若者から、年配者まで、それぞれの思いを込めたオートバイが集まってきます。

今回仲間内で出走は以下のメンツとオートバイ
とらきち TRIUNPH TR5 MX Avenger
Joh TRIUNPH T20 Tiger Cub
yas Bultaco フロンテラ
MANX BSA バンタム
victor HONDA MT250 Elsinore

ライダーズミーティングを終えて、練習走行。
初めて走るモトクロスヴィレッジ。このレースのために、コースの起伏は均されたり、平らになったりしているようで、チーズナッツのようなデコボコやガレガレに悩まされるものとは全然別物。ただ、スピードが出ないように、かなりタイトなコーナーが連続しているので、これがくせ者。エルシノアは結構ホイールベースが長いのと、キャスターが寝ているので、直進性が良い分ヘアピンのようなタイトコーナーがものすごく苦手。そこで、モトクロスコースならではのバンクを使った走りにすると、これが良い感じ。でも、明らかにイン側を大きく開けてしまうので、競り合いになるとどうなのか悩みます。第一戦に出たみんなの話を聞くと、やはりインベタで行った方がいいという意見が多い。

どうしたものかと思いながら、第一レースが私のでるノービスの第一ヒート。
サイテーションラップでやっぱりバンクの方が感触がよかったのと、おそらくイン側の方が混むという予想で、バンク側を走ろうと決めます。
スタートラインに並んで、ヘルメットタッチのスタート。(旗が振られるまで、左手はヘルメットに触れていなければいけないのです)
ヨーイドンで飛び出すと5、6番手、1コーナーは思った通りイン側が渋滞、大外から少し挽回。で、その後多分4位くらいを走行。バンクを使った走りは、結構楽しくイン側に切り込んでくるマシンを外からかぶせては押さえるという走り。しかし、コーナーによってはバンクとイン側の距離がかなり開いていて、明らかにイン側が最短距離で、バンクはオーバーランになるところもあったりで、後ろのマシンを引き離すことが出来ません。
たった7週のレースとはいえ、ピタリと着けられた私と同じエルシノア(125)についにイン側を刺されひとつ後退。そのままゴール。
う〜ん、一部感触はよかったし、初めてバトルっぽいことが出来たので悪くない感じでした。


セニアクラスにも一応エントリーしていたんですが、yasさんのブルタコが、キャブ不調で出走できなくなってしまったので、変わりにエルシノアで出てもらうことになりました。このクラス、2st.250ccというくくりなので、いわゆる一番本気モードのモトクロッサーや、往年の名ライダー(賞典外)がひしめいています。その中で、さすがはダースペの雄yasさんは初めてのマシンをものともせずに熱い走り。エンストでストップするシーンもありながら、随所にバトルもあり、見応えのあるレースでした。

そして、サンダークラス pre74
スタートからO社長をとらきちさんとJohさんが追いかける展開。ステディな走りで逃げるO社長(TRIUNPH TR6)。果敢にドリフトしながら追走するとらきちアベンジャー、そしてタイトセクションで強いJohタイガー。しかし、Johさんはクランク状のS字で転倒。順位を落とします。とらきちさんはマシンが今ひとつ不調で、エンスト。スピードとテクニックでは明らかに上回っているものの、O社長を追い切れません。無念の結果で第一ヒート終了。

そして第2ヒート目。
ノービスクラス、今回もスタートはそこそこ。なにしろこのクラス。一番イージーなので、マシンもライダーもまちまち。速い人はめっぽう速いし、現行車両なんかも紛れ込んでいるので、そういうのとは勝負になりません。しばらく4、5,6番手あたり(?)を走るも、やはりバトル状態。ハスクヴァーナにイン側をつかれ、ポジションダウン。そしてしばらくXLとの勝負。相手はひたすらインベタで来ます。このあたりから、いろいろ迷いが出始めます。スピードではかなり良い感じで走ってられるのですが、コーナーではクロスしがちで、結果バンクが速いともいえない感じ。そこでためしにイン側を使ってみると、思いっきりスピードが落ちてしまい立ち上がりがしんどいです。そんなこんなでスピードが伸びないのにバンクを使ったコーナーでついにイン側を差されてしまいます。しかし、ペース的には離される相手ではないようなので、何とか食らいつきますが、イン側を押さえていかれるので抜きあぐね、ついでにペースにもつきあってしまいそのまま最終セクション。クランクの立ち上がりでXLのリアが振られたのを見て並びかけ、ジャンプとテーブルトップをほぼ並んで下ったところでチェッカーフラッグ。ハナ差で追いつきませんでした。
がっかりではありますが、こういう勝負も初めての経験。スプリントレースの楽しさをかいま見ることが出来ました。

セニアクラスのyasエルシノアは、1ヒート終えてだいぶ慣れてきたのか、終始熱い走り、モトクロッサーには追いつきませんが、同じレベルのマシンを相手に次々と勝負を挑んでいきます。ライダーのレベルではyasさんの方が勝っているようで、中盤から終盤までに何台も抜きながら順位を上げていく展開。ブルタコが絶好調だったら、黄色いSUZUKI軍団に一矢報いる結果になっただろうと思わせる走りでした。

そしてなんといってもACTS史上まれに見る好レースとなったサンダークラス pre74
スタートで飛び出したO社長のトライアンフを、とらきちさんとJohさんが追いかけます。かぶり気味のマシンをなだめつつ、ペースのあがらないとらきちさん。インフィールドセクションでJohさんが前に出ます。排気量で半分以下、たったの200cc。決してレーサーといえるバイクではないJohタイガーカブ。去年まではトラブルの宝庫で、ダースペらしさを一身に表し、ネタを提供し続けた愛玩マシン。しかし、1年を経てマシンもライダーも熟成が計られ、ついにトップを追いかけ回すまでになっていました。逃げるO社長のトライアンフは650ccツイン。当時世界のオートバイの中でもスポーツマシンとして人気だった名車です。かたやタイガーカブは大衆車。馬力だってせいぜい10数馬力。乗ったことのある人なら分かるけど、レスポンスも穏やかなのんびりマシンです。そんな2台のストレートでのスピード差は明らか。しかし、スイッチの入ったJohさんの走りはもうキレキレ。徐々にその差を詰め、ついに最終ラップでピタリと後ろに着けます。もう観戦するひとのほとんどがJohさんに声援を送っています。さすがにACTSに集まったエンスーな人々。今、目の前で起こりつつある奇跡の瞬間の意味を充分に知り尽くしています。タイトコーナーで必死にインに差そうとするJohさん、しかしO社長も懸命のブロック。これがレースです。何度も並びかけますが、アクセル開けるところでパワーの劣るタイガーカブは、どうしても前に出られません。しかし、最後のバックストレート。加速よく立ち上がったJohさんのタイガーカブがスピードを伸ばします。その先はきついヘアピン。O社長はイン側を死守。そこにブレーキを遅らせてアウトラインから被せるJohさん。2台が並んでコーナーに突っ込んでいきます。「いったか!?」悲鳴のような歓声が沸き上がり、土煙の中から、コーナーを立ち上がってきたのは、やはりO社長。無念、ほんの僅かの差で追いつかず。そのままゴール。

しかし、観客をあれほどまでに熱くし、非力なマシンでレースを盛り上げたJohさんは、間違いなくこの日一番の漢であり、ヒーローでしたね。
第一ヒートと第二ヒートの合計で、3位表彰台に立ったJohさん、拍手が一番大きく感じたのは私だけじゃなかったはずです。


終わってみれば、走りやレースの内容は、それぞれ思うところもいろいろ。
それでも、みんな何とかマシンを持ち寄り、熱い日曜日を思い切り楽しんだことは間違いないでしょう。
勝負だけでなく、それぞれが、それぞれの楽しみ方で参加する。
純粋なスポーツというだけでなく、趣味や娯楽といった、少々馬鹿げたテイストを織り交ぜたお祭り。はなっから勝負にならないようなマシンでも、一生懸命仕上げて、土埃の中を必死に走る。勝負の結果だけじゃない、いくつもの楽しみがここにはありました。

応援&観戦に来て頂いたIさん、TANAさん、Kさんお疲れ様でした〜
| victor | HONDA MT250 エルシノア | 18:26 | comments(7) | trackbacks(0) |
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 いやあ、手に汗握るレポ有り難うございました。あのバトルをコーナー越しに見ていた自分もコーフンしましたよ。そして言うことを聞かない愛車にゴメン!を連発していました...
 ってことで楽しさ&悔しさが蘇って参りました...レストア完了してからすっかり気の抜けていた愛車イジリ(旧車編)ですが、今回のていたらく(エンスト4回...)でスイッチが入りました。10月までに仕上げて、0社長のスーパーマシンに挑む所存ッス。
| とらきち | 2005/06/20 7:24 PM |

お疲れ様でした。

マシン不調は残念でしたね。
サンダークラスは燃えましたよ。

しかし、泥の上を走り始めた去年のことを思い出すと、ウチらもみんなレベルアップしましたよね。
なんだか、懐かしい・・・
| victor | 2005/06/20 9:38 PM |

いやぁ〜victorさん、ほんとお世話になりました。ホント、情けないとこを助けて頂いて感謝しております。

で、レースの方は盛り上がりましたね!!サンダーの熱い戦いが忘れられない感じですよね。
うちも、次回のACTSには絶好調なフロンテラ君でセニアの黄色い軍団に食らいつきますよ!!
| yas | 2005/06/20 11:37 PM |

みなさま、お疲れでした。

今回も楽しい一日でしたね。Johさんの激走には英国製小排気量車乗りの人たちは勇気付けられたことでしょう(もちろん僕も)。

最初はvictorさんに無理やり(?)連れて行かれたACTSでしたが、いまでは新しい道に導いてくれたことに感謝しています。次回も楽しみましょう!
| MANX | 2005/06/21 8:07 AM |

>yasさん
フロンテラ君で黄色い軍団に、ひと泡吹かせてください。
しかし、あのクラスはマシンの差がありすぎですよね。
250ccトレールのクラスがあればちょうどいいんですけど。
次は、完調でがんばりましょう!

>MANXさん
お疲れ様でした。
軍鶏も、調子が今ひとつのようで残念でしたね。
調子だして今度は勝負しましょう。英国製小排気量車はあなどれないです。
また、みんな次回はグレードアップして楽しみましょう。
| victor | 2005/06/21 8:47 AM |

>victorさん、yasさん、MANXさん、とらきちさん

みなさま、おつかれさまでした。
お会いできてよかったです。
しかし、最後までいれなくて残念。Johさんのバトル、見たかったです。

それにしても、RM早かったですねー。

みなさまこれからもよろしくです。
| TANA | 2005/06/21 2:16 PM |

>TANAさん
お疲れ様でした。
サンダークラスの第2ヒートは、ホントに熱かったですよ。見逃したことは、実に残念。

なんとか、スケジュールをやりくりして、バイク遊びできるようになると良いですね。
これからもヨロシクです。
| victor | 2005/06/21 2:27 PM |










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鈴木 翁二
オートバイの好きな人が読んでも、全然おもしろくないかもしれません。ガロって何?といわれると、もはや説明もできません。わかるひとにはわかる、というのでもないです。鈴木翁二、読んでみて下さい。
  

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